「ヤングケアラー」への教職員の意識について

 厚労省の調査発表を受けて、4月13日、14日と、「ヤングケアラー」についての報道が続きました。朝日新聞に第一面に「家族の世話を担う子中高生の20人に1人」の見出しで載っていました。「あけぼの 活用の手引」に掲載されている高齢者の人権を扱った教材の留意点には、十分ではありませんが次の記述を入れてみました。「自分を『ヤングケアラー』と認識している生徒もいるだろう。ケアの対象者は、きょうだい、母親の順に多く、祖父母は少ないとされているが、自分の経験と重ねながら考える生徒の存在を意識したい。」現場では、すぐに支援が必要な場合もあるかもしれません。外川正明さんの『教育事始』の冒頭にあったランドセルの言葉を思い出しました。「40人の子どもは、同じ教科書だけをランドセルに詰めてきているんじゃない。それぞれ40の生活を詰め込んで、それを背負って学校に来ているんや…」