11月5日(木) 道徳の教科書とハンセン病問題

ハンセン病家族訴訟 判決文」には、「すべての児童生徒に対し、…ハンセン病についての正しい知識を教育するとともにハンセン病の家族に対する偏見差別の是正を含む人権啓発教育が実施されるよう、教材の作成、教育指導の方法を含め適切な措置をとるべきであった」とあり、判決後、厚労省法務省文科省、元患者の方々、家族訴訟弁護団の協議(ハンセン病に係る偏見差別解消に向けた協議)が始まっていることから、今後、ハンセン病問題が社会科や道徳の教科書に丁寧に掲載されることが考えられます。しかし、どうして光村図書の道徳にはすでにハンセン病問題の教材が載っているのか気になって、担当の方にお聞きしてみました。元患者へのホテル宿泊拒否事件への問題意識や、療養所内にある保育所を訪ねた時の、子どもたちと入所者の方との自然なふれあいが印象的だった話をしてくださいました。思いを持って教材をつくっていることがわかりました。