菊池寛の小説「マスク」がウェブ公開中

 「スペイン風邪」が流行った時代、 やはり、他人を気にしながらマスクをつけ、つけいない人には非難の眼差しを向ける雰囲気が今と同じです。

 暑さのために、みんながマスクを外すようになったとき、作者は、一人だけ黒いマスクをする男に憎悪を感じます。自分がマスクをつけているときには、つけている人を見ると嬉しくなり、自分がマスクをつけなくなると、つけている人を不快に見る心持に気づきます。最後に、不快に感じた原因は、その男の勇気に自分が圧迫されたせいだと悟ります。

 「おうちでまなぶ菊池寛」で検索できます。