「クリオン虹の基金」(通称:伊波基金)総会に出席しました(10月12日)

 伊波敏男さんは、2003年、ハンセン病国賠訴訟の賠償金をもとに、地域医療を志すアジアの若者を育てる奨学金制度を設立しました。現在、「クリオン虹の基金」として地域医療を志してフィリピン国立大学医学部レィテ分校に在学する学生に対して奨学金を付与する事業等を行っています。伊波さんは、フィリピン国立大学医学部・レイテ校卒業式で次のようなスピーチをしています。

「病は時として、多くの苦しみと涙を人に与えます。不安と肉体的苦痛や社会的挫折がどのようなものであるかを、自分の身に経験した人々は知るものです。だからこそ、自分以外の人には、決して同じ苦悩を体験させたくないと望んでおり、私もそのひとりです。‥伊波基金から奨学金を受ける者は、何よりも人々の命を愛し、人間を苦しめる病気に立ち向かう勇気と情熱を持つ学生に付与されることを望んでいます。」